YM MODE のコンセプトは、従来の宝石のイメージを脱皮して石の持つ個性を大切にしながら現代のファッションとの融合を考えてデザインしております。

代表的な特徴は、繊細な技術によって中石をダイヤで留めている爪にあります。メインストーンを衝撃から守りながらも、ルース本来の美しさを損なわないように工夫されたデザイン。

　また、ダイヤ留めを軸にしたペンダントは“カラ−オンザストーン”とネーミングされていて、従来のダイヤ取巻きの定番スタイルではなく、石の上に石をセッティングする事により、更に肌に乗せた時の輝きは格別のものとなります。

　ユーザーの美意識が熟成されつつある近年においては、＜ピアス＞＜イヤリング＞も大変好評を得ています。ピアスのように見えて、ファッション性と品格を備えたイヤリング。お手持ちのピアス全てにセッティング可能で、各自の異なったピアスホールの位置にも対応できる工夫されたピアスジャケット。多数お持ちの方に特にお勧めいただきたいアイテムです。

　デザイナー川口裕子とパートナーである妹が考案する企画から展開されるデザインは、宝飾の重みを大切にしながらあらゆる年代のお洒落に対応できる、ファッション性高いブランドとして好評をいただいております。

　宝石商の父をもつ私は、この世に生を受けたときから毎日のように本物のジュエリーに接するという、デザイナーとしては非常に恵まれた環境のもとで育てられました。１０歳の頃には、すでに宝石の仕事に携わっている将来の自分を夢見ていました。

　商品制作にあたり私がいちばん大事にしていることは、基本となるルース（石）のグレードの識別。つまり、カラーやカットなど一粒一粒異なる表情をもつ「石の顔」をよく見極めることです。そして華のあるルースを選び、ファッション性との融合を考え、ＴＰＯやヘアスタイル、マニキュアの色など実際につけられる状況をリアルにイメージしながらデザインに入っていきます。

　また、YM MODEの特長のひとつが加工技術の素晴らしさ。加工は料理と同様に火を使い、目、指先、火加減において優れた勘とセンスと高度な技術が求められます。YM MODEの加工職人は３０年以上の経験を誇る熟練者です。デザインと加工技術は、ジュエリー制作のいわば両輪。ルース本来の美しさが、まず感動を伴って私の心に伝わり、それがデザインに伝わり、加工する職人の心に伝わり、新たな輝きと個性をそなえたジュエリーに生まれ変わる。まさに、これこそが、YM MODEの魅力といえるかもしれません。

　ちなみにYM MODEというブランド名は、私のパートナーでもある姉妹のイニシャルをとったもの。つねに時代の流れをとらえ年齢層に応じた新しい企画を提供しています。